たつみ内科クリニック

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海外渡航者の経口感染症

おはようございます。かなり寒くなって来てますので皆様も風邪やインフルエンザに気をつけてください。ちなみにインフルエンザA型の患者さんはすでに当クリニックでも1例おられました。旅行者下痢症以外では腸チフスとA型肝炎が重要であり、どちらもワクチンで予防することができます。腸チフスはインド及び東南アジアで流行しており、A型肝炎はインド、サハラ以南のアフリカを中心に開発途上国で広く蔓延、東アジア、東南アジ...

海外の予防接種の状況

日本は今まで「ワクチン・ギャップ」という言葉にたとえられ、他の先進国との制度の差が常に指摘されてきました。それでもここ数年、多くのワクチンが導入され、また、一部のワクチンは定期接種化され、接種可能なワクチンに関するギャップはしだいに埋まりつつあります。一番の問題は(ワクチンで予防できる疾患はワクチンで予防する)という概念が医療関係者や国民に十分浸透しているとは言い難いと思います。私は現在ラグビーロ...

破傷風トキソイドについて

我が国では1952年に破傷風トキソイドが導入され、1968年にジフテリア・百日咳・破傷風混合(DPT)ワクチンの小児への定期接種が可能になった。 合計5回の接種が、定期接種として予防接種法に定められている。本来ならば、その後も約10年ごとに破傷風トキソイドの追加接種が望まれるが、追加接種は積極的に行われていません。 又1968年以前に出生した者は通常、基礎免疫に必要な回数の接種歴がないものがほとん...

狂犬病ワクチン接種(曝露後免疫)

こんにちは。まだ暑い日が続きますが、いかが過ごされてますでしょうか?くれぐれも熱中症には気をつけてください。本日は海外渡航まえに、ワクチンを注射せず行ったか、して行ったかで、 接種回数などが変わることを話したいと思います。まず注射せず行って咬傷された場合は、WHOの推奨スケジュール(輸入ワクチン)では0,3,7,14,30日に筋肉内注射する。我が国のワクチンでは0,3,7,14,30,90日に皮下...

妊婦への生ワクチン接種について

原則的に、全妊娠期間を通じて妊婦への生ワクチン接種は不可である。その理由は、生ワクチンは経胎盤的に胎芽(胎児)に感染して異常なことをひきおこす理論的な可能性が残ることによる。 理論上、リスクを避けるためには、接種後8週間は避妊をする必要がある。生ワクチンを妊婦に不用意に接種されたり、接種後4週間(風疹では8週間以内)で妊娠した場合には胎児奇形 などの潜在的な影響について妊婦に助言すべきであるが、し...

腸チフスワクチンについて

こんばんは。今日も暑くてたまらないですね。何とかもうしばらく暑い日々我慢しましょう。それでは本題の腸チフスワクチンのことですが、渡航者ワクチンであり、我が国では 未承認であります。最近ニーズが高く、個人輸入数が著しく増加しています。南アジアなど流行地への渡航者は接種すべきワクチンであります。やはり当クリニックでも指定されてこの 腸チフスワクチンをうたれる方は多いです。不活化腸チフスワクチン 対象年...

髄膜炎菌ワクチンについて

こんにちは。熱中症を起こすような暑さで、皆さんバテておられる時期だと思います。水分補給をしっかりして熱中症対策をしていただければ、幸いと存じます。 本日のテーマの髄膜炎菌ワクチンは渡航者用ワクチンであり、アフリカへの渡航、メッカの巡業など中近東への渡航、先進国への留学時や就学時に必要であるワクチンです。 上記のような渡航さたり、留学される方はご相談させていただきます。 ...

狂犬病ワクチンについて

こんばんは。狂犬病は発病すると100%致死に至る病気です。そのためにも事前にワクチンを注射をして、海外の地に行かれることをお勧めします。但しアジア・アフリカ、南米の一部に限られた発展途上国では感染動物脳組織由来ワクチンを未だに使用している場合があります。これらのワクチンは抗体価が低いため接種をしても、狂犬病にかかるリスクを含む重篤な副反応を引き起こす可能性があります。 海外では動物による咬傷の認識...

渡航外来とは

おはようございます。渡航外来はワクチンを注射するだけの外来と思われているかもしれません。または何をするのか?と思われているかもしれません。 渡航時に致死的感染症に罹らない為に、必要なワクチン接種の指導だけするだけでなく現地での過ごし方、上下水道が完備されているか、現地の屋台の食事や環境が どのような状況なのか、特に注意すべき感染症は何なのか、防蚊対策はどうすべきか、マラリアの予防内服をすべき地域な...

渡航医学会学術集会

7月14日、15日に学術集会が東京でありました。 ダニ媒介脳炎の話ですが、ドクターでもこの病名を認知されてない方も大勢おられると思います。マダニによる刺咬やヤギ乳の喫飲により感染します。 我が国においては、1993年に北海道で報告され、2018年6月まで道南から道北にかけて5例の患者報告されております。 今までわからなかった症例も検査の進歩により確定診断が最近しっかりできるようになったようです。道...
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